グランドピアノフェア&木曽真奈美先生コンサート

9月23・24日の2日間、裾野ミュージックセンターのロビーにてグランドピアノフェアが開催されました。

 

 1日目には、ピアニスト木曽真奈美先生のご指導の下、7名の生徒さんが「アドバイスレッスン」を受けました。

 

レッスンを受けた生徒さんからは、

「楽しかったです。」

「すごく勉強になりました。」

「ピアノを楽しんで弾きたいです。」

との感想を頂きました。

木曽先生のレッスンに、皆さん良い刺激を受けたようです。

 

 2日目には、ピアニスト木曽真奈美先生のコンサートを開催しました。

ロビーは、コンサートを楽しみにお集まりいただいた方々で満席です。

木曽先生より、

「裾野ミュージックセンターユニスタイルがオープンした時に伺い、今日で2回目です。その時に来てくれた方はいらっしゃいますか?今日も満席ありがとうございます。」

との挨拶を頂き、コンサートが始まりました。

1・「エリーゼのために」ベートーベン作曲

「この曲を作曲したベートーベンには欠点がありました。それは…字が汚かったことです(笑)」

先生のユーモアで会場の雰囲気を和らげて下さり、エリーゼの世界へ…。

誰しもが1度は耳にしたことのある名曲です。

 

2・「幻想即興曲」ショパン作曲

数あるピアノ曲の中でも最も有名な曲の一つです。

ショパンはポーランドで生まれ20歳まで過ごしましたが、戦争が始まり、偉大なショパンに何かあっては困ると国がショパンを守り他の国へ避難させました。

ポーランドが負け、国に残っている人たちはどうしているのだろうと異国で心配している様子が表れた曲です。

16分音符、一拍に4つ入る左手の速いメロディーに、「僕はどうしたらいいのだろう」というショパンの気持ちが表れているそうです。

 

3・「愛の夢」リスト作曲

リストはショパンより1つ年下で、同じ時代に活躍しました。

おとなしいショパンとは対照的に、リストは友達が多く派手な性格で、女性にとてもモテたそうです。

金髪のふわふわと長い髪をサッとかき上げるしぐさが人気だったとのこと。

「ピアノを弾く男の子はモテるよ~!」と先生(笑)

メロディーの美しさが際立つ素敵な曲でした。

 

4・「リベルタンゴ」アストル・ピアソラ作曲

グッと雰囲気が変わり、アルゼンチン出身のピアソラ作の曲です。

まずはタンゴのリズムを手拍子で確認。

南米の情熱的な激しい演奏に拍手喝采でした。

 

5・「展覧会の絵」ムソルグスキー作曲

先生が曲を口ずさみ、「この曲知ってる人~?」と問いかけると、みんなから「知ってる~!」との声が返ってきました。

「37分の曲です。今日は最後の2曲を演奏します。ハルトマンの絵を見てこの曲を描いたそうですが、音楽と絵の雰囲気がかけ離れていたために、気になってロシアに調べに行きました。結論は、親友ハルトマンを天国へ送るために書いた曲であり、音楽の門を通り天国まで登っていく様子を表していたようです。」

「バレエで有名なキエフの街を描いています。前へ進んでいこうという力強さを感じさせる曲であり、私はどん底にいた時この曲に背中を押してもらいました。二人の永遠の絆が描かれていて、音楽は偉大だと感じさせてくれました。」

 

最後の曲の演奏が終わり、木曽先生よりお話がありました。

「私に奇跡が起きたんです!5月にキエフの門で演奏出来ました。以前そこを訪れた時に、『ここで演奏したい!』と声に出していました。そうしたら、『演奏しませんか?』と声がかかりました。やりたいことは声に出すといいですね。言霊ってすごい!まず声に出してみよう。神様はきっと聞いている。叶えてくれる。」

「音楽は時に苦しいことや辛いことがあるけど、長く続けていると感動や嬉しいこと、そして信じられない幸せを運んでくれます。」

 

木曽先生の素敵なピアノの演奏と、ユーモアたっぷりの楽しく、そして前向きな気持ちになれるトークに魅了されたコンサートでした。